常時、特定粉じん作業に労働者を就かせるときは特別の教育が必要です

粉じんを長期間にわたって吸い続けると肺に組織変化をおこし「じん肺」という病気にかかります。じん肺は現代においても有効な治療方法が確立されていないため適切な予防対策と健康管理が重要となります。このような対策を実効あるものとするためには、単に事業者の努力にとどまらず、作業に携わる労働者一人ひとりが粉じんに関する十分な知識もつ必要があるといえます。
　このため粉じん障害防止規則において常時特定粉じん作業に従事する労働者に対し、粉じんによる疾病と健康管理、粉じんの発散防止や作業場の換気方法等について「粉じん作業特別教育」を行う必要があることが定められています。

• ※厚生労働省は第7次粉じん障害防止総合対策を策定し、粉じん障害防止対策をより一層推進しています。
  重点項目：アーク溶接作業に係る粉じん障害防止対策、金属等の研磨作業に係る粉じん障害防止対策　等
• ※「特定粉じん作業」とは粉じん作業のうち、その粉じん発散源が特定粉じん発散源であるものをいいます。
• ※「特定粉じん発生源」とは粉じん障害防止規則別表第２に掲げる箇所をいう
  （具体的には、屋内又は坑内において固定した機械又は設備を使用して行う粉じん作業に係る発生源)